牛久日和
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牛久沼かっぱの小径11小お川がわ芋う銭せん(1868~1938) 芋銭の家は牛久沼に近く、晩年を過ごした「雲魚亭」から美しい牛久沼が見えます。 日本各地の水辺にはカッパ伝説が多くあるように、この牛久沼にもカッパ伝説がありました。有名なのは『カッパ松』の伝説ですが、きっと芋銭も幼少のころに、この『カッパ松』のような微笑ましいカッパ伝説を聞き、カッパに親しみを覚えたのでしょう。実際にこの『カッパ松』の伝説が残る松の木が、雲魚亭の近くにあります。 芋銭は生まれながらにして虚弱体質で、しかもかなりのひかえめな性格。でも教養は高く、日本だけでなく中国の文学にも精通していました。また20歳代で尾崎行雄に推挙されていることから推測すると、思想もかなり高いものをもっていたと思われます。でもひかえめな性格なので、なかなか人前で自分の意見を言えない。だから、カッパの絵を描くことで、自分の思いを表現していたのかもしれません。「カッパの戯たわむれ」明治末期、挿絵画家として活躍していたころの作品。そのまま新聞雑誌の版下絵として採用できるほど、簡略化された画線に特徴がある。本名・小川茂しげ吉きち。明治から昭和と活躍した画家。また俳句や短歌も多くの作品もある。代表作に「河童百図」「水すいみたわむる魅戯」など。「芋銭」は「芋を買うくらいの銭になればよいが」という意味があると言われています。芋銭がカッパの絵を描いた理由は…Ushiku, the Home of Kappa Water SpritesUshiku-numa is a scenic lake that has been a favorite place for many artists such as Usen Ogawa (1868-1938). Various legends about kappa have been passed down through the ages and this connection between the residents of Ushiku and kappa can be seen in the Ushiku Kappa Festival and the kappa statue in the Ushiku Iris Garden.雲魚亭 館内見学:土・日・祝日屋外見学:火~金(20名以上の団体なら館内見学可・要予約)時間:4~9月/9:00~17:00、10~3月/9:00~16:00休館:月(月曜日が祝日の場合は翌日休み)、年末年始http://www.ogawausen.com牛久沼散策路Guide course小川芋銭が晩年を暮らした「雲魚亭」。屋内の見学は土日のみ雲魚亭のなかは芋銭が使った硯や絵の具、書簡などが展示されている雲魚亭からすこし歩いたところには「河童の碑」が場所:牛久市城中町2770-1JR牛久駅西口からバス「三日月生涯学習センターゆき」で約10分、「牛久第三中学校」下車、徒歩20分問い合わせ:小川芋銭研究センター☎029-828-7985月~金 9:00~17:00(ただし第2・4月曜日は休館、祝日の場合は翌日休館)河童百図(遊ゆ戯げ三ざん昧まい)晴天時はこんな景色に出会えます

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